長年、建築の仕事にたずさわっていますが、最近つくづく思うことがあります。
お客様が「本当はこんな家が良い」という、本能的に求める住まいのかたちが見えてきました。

その住まいとは、取り立てて目新しい技 術を搭載した家などではなく、
なんてことない戦前までの主流であった伝統的構法で作られた「日本家屋」だったのです。
食事も一緒ですね。洋食、中華料理とこれまでいろいろ食べてきたけれど、
結局わたし達の身体と健康に一番あっているのは 「和食」だったんだと。

日本家屋といえば深い軒、表された太い ヒノキの柱と土壁・・・
日本人の“懐かしさ”や“素朴さ”がぎゅっと詰まってます。
築50年以上の日本家屋のことを「古民家」と呼びます。
今、そんな古民家を、最新の技術でリノベーションし、安心・安全・快適に暮らす「古民家リノベーション」が密かに注目されています。
 

また、Airbnb(エアビーアンドビー)でも、日本の古民家は人気があり、国内外で古民家は注目されています。
古民家は日本の貴重な文化財の一つだと、私は思います。

次世代まで住み継ぐためのお手伝をさせていただき、日本の住文化を伝えてゆくことが、私たち建築のプロのなすべきことです。