皆様いかがお過ごしでしょうか?
ようやく暖かく感じられる日になってきましたね。
さて、工事中の家では古い柱と新しい柱をつなぐ「金輪継ぎ」というものが行われました!
リフォームなどを行い解体してみたら、下のような写真になっているのを見たことがあるかもしれません。
これは床下や壁と壁に挟まっていた柱が湿気などの影響によってシロアリが発生し、柱をシロアリが食べてしまっている状態です。
このような状態を見かけたら果たしてすべて交換しないといけないのでしょうか?
実はそうではありません。
そこで元々の柱を活かすために使うのが、この「金輪継ぎ」なのです。
柱の腐っている部分を切り取り、大工さんが手作業で作り最後に合体させます。
継手の中でも接合部がしっかり噛み合う構造になっているので、強度が非常に高いものになっています。
また、釘やボルトを一切使わず柱を継ぐので、見た目も美しく古民家や寺院などの伝統的な木造建築で使われます。
金輪継ぎは日本の大工さんの伝統的な技法であり、その強度や美しさは現代にも受け継がれています。
シロアリなどに柱が食われてしまったとき、すべて交換するのではなく継ぐことで残せるところはそのまま再利用することができます。
ぜひ参考にしてみてくださいね!