今、工房のある小さな村のお宅の修理をしている
私の住む地域は目の前の小川でホタルが見れるほどの田舎
50~100戸の集落が点在する山あいの農村である
のどかで、豊かな自然に囲まれて暮らすにはもってこいなところ
その一方で、
町へは遠い
コンビニもない
高齢者がほとんど
若者、子どもがいない
住宅が古い(築30~150年)
・・・・わたしの考えだが、
この数年来から、そして3月の震災で
人々のライフスタイルは変わりつつある
特に次世代を担う10代、20代
彼らは本当にボランティア精神に充ち溢れている
「自分より困った人の方が大切」だと
「世のため人のためなら身をささげてもよい」と
彼らは【何不自由なく生きてきたことに感謝している】
から、そんな気持ちになれるのだろうか
なりふり構わず、自分の意思で決めるライフスタイル
は素晴らしい生き方だと思う
私たちの時代だと
「いい大学を出て一流企業に就職」
が生き方の王道だった
田舎にはほっておけない資源がある
農作物と森林
だから見捨てるわけにはいかない
彼らが田舎に新しい生き方を
見つけてくれることを期待するし
わたしも都会からここへ移住してきた一人
その責任も感じつつ【田舎に住もう】運動をやり続けたい
Archives for 5月 2011
100年以上前の板戸を新しく
蔵の戸を新しくしたいというご依頼
見せていただくと重厚な造りの板戸でした
戸の裏には、達筆な毛筆で覚書があった
年号は読み取れず、残念だった
お施主さんのお爺さんは97歳でお元気だが
「わしが、ものごころついたころにはあったんじゃ」
ということは軽く100年は経っているということ
凄いですよね、考えてみると
今の時代、築40年くらいになると
住宅は建て替える人が多いのに・・・・
・・・・震災直後
私たちは、
もっとモノを大切にしなければ、とか
「もったいない」という気持ちが
ムクムクと芽生えたはず
でも
時間と共にだんだんと薄らいでないだろうか
私も含めて、癖であり習慣はそんなに簡単に
変えられない
『わかっているけど、つい・・・』
と言い訳をいってしまう
昔の建物から学ぶことは多い
それに携わりながら
『物を大切にする』こころを
持ち続けたい
服部半蔵も使った(?)水車小屋の歯車のテーブル【後編】
では後編です
前編では、テーブルの脚をケヤキで作って、
天板との接続部分の加工をした
前編を見てみる
それは「ホゾ」といい
建物で言うと、柱と土台または柱と梁(はり)の
接続に使われている方法といっしょ
なァ~んだそうなの、と思ったあなた
そうなんです
木と木の接続で
最も簡単で確実な方法=ホゾ差し
だからなので~す はははっ・・
堅すぎず、緩すぎずとホゾと穴の関係を
確かめつつ脚を入れてゆく
さて気付いた方もいるでしょうか
歯車の歯がところどころ抜けてたり
虫歯だったりとみっともないので
修理をしてみよう
みぎの四角い穴は、「こみ栓」といい
“歯”が取れないように止める釘の役割を
する四角い木を打ち込む穴です
こみ栓を打ち込んでいるところ、”歯”の方に掘る穴を1,2ミリ”歯”先方向に
ずらして空けてやるのがミソ、 こみ栓を打ち込むほどに引きつけられ緩み
にくくなる
無公害植物油塗料のクリア-で木肌を保護してあげれば完成
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【服部家の歯車のティテーブル】
サイズ:直径=60センチ、高さ=61センチ
材:ケヤキ
テーブルトップ:10ミリ強化ガラス面取り加工
仕上げ:無公害植物油塗料クリア
価格:¥44,000
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「えっ!これじゃァ真ん中に穴があいてて
テーブルとしては使いづらいだろ!!」
すばらしいつっこみ、感謝です
はい、テーブルトップは10ミリの強化ガラスを置くようしております
↑の写真、よーく見るとさっきのこみ栓が三か所だけ少し出っ張って
いるのがお分かりでしょうか、
この三点で、ガラスを支持します
下から見ると、木製UFOみたいだな、これ、はっはっはっ・・・・
いやァ~、今回も楽しい仕事させていただきました
お客さんに感謝です
服部半蔵も使った(?)水車小屋の歯車のテーブル【前編】
お客さんは、伊賀では知らない人はいない
名物とあえて言わせていただくが
お茶屋さん、『むらい萬香園』さん
忍者フェスタでお世話になって
さらに今回、家具のご依頼をいただいた
なんでも、村井さんは服部家(服部半蔵)
とご親戚だそうで、服部家に伝わる品々を
コレクションされているらしい
その中の一つ、水車小屋で見つかった
貴重なケヤキの歯車でテーブルを、と
服部半蔵の屋敷にあった水車小屋で見つかった
ケヤキ製の歯車
その制作現場にご招待します
まず、テーブルの脚をケヤキで作る、3本脚にして、置く場所を選ばないようにした
「ホゾ」といって、ボッチを作りテーブルの天板に差し込む
ようにする
歯車(テーブルの天板)のウラにさっきのホゾ
が刺さる穴をドリルで荒掘り
・・・・・後編に続きます
感動の【ホタル祭り・6月11日】に来ませんか
私たち一家が、伊賀に来て2年経ちました。
伊賀っていうと、私の個人的印象ですが、
人口10万人、田舎でもなく都会でもない
今はあんまりパっとしないけれど、
歴史的には、忍者が居たりで、ちょっとユニークな土地かな
でもざっくりみれば、どこにでもある地方都市、
といったところでしょうか
そこが、かえって新鮮なのです
私からすると
古き良き時代の田舎の風景が
まだまだ残っているからです
2009年4月に越してきて最初に感動したことは↓ ↓ ↓
よ~く見てください、
そう、ホタル
都会生活の長かった私には、衝撃的でしたよ、ホントに!
おそらく数万匹のホタルが、田んぼの脇を流れる
せせらぎに集まっていたでしょう
(映像は、イメージです)
日が暮れるにつれていっそうホタルの存在感が増してきて
なんと美しいことか
でも
物悲しさすら感じてしまう
いやァ、すごかった
鳥肌モノでしたよ
はい、私のような
都会っ子は、この機会をお見逃しなく!
今すぐご案内したいのですが、主催者に問い合わせたところ
日時は確定したけれど、詳細はまだ、らしい
ただ、『ホタル観賞ウィーク』として
6月4日~6月12日の間でしたらいつでも
見学できるとのこと、
日没~21時ころまで、地元の方が案内してくれます
駐車場と会場の地図です←クリックしてください
そして肝心の『ホタル祭り』
は6月11日(土)に開催するとのこと
農家に体験宿泊できるプランもあるそうです
詳細、決まり次第アップいたします
こんなものも、家具にできますかァ?
杉の銘木=極上の近海マグロのトロ・・・
とんでもないことを昨日、聞いてしまいました。
こんばんは、地元の木応援団のじんぼです。
やっちゃいました。
もうこれで終わりかもしれません。
いえ、決して人生をあきらめたのではありません。
何の話かと申しますと、この杉の木の板が
もうあとわずか数枚しか在庫がないということです。
↓ ↓ ↓
残念ですが、本当の話らしいのです。
誰から聞いたのかと、お思いでしょうか。
この会社を2年前、始めた当初から杉の木にこだわる私を
応援してくださっている地元の杉専門の老舗製材所
「大和商事」の社長から聞きました、昨日お会いしたとき。
私「ええ、そうなんですか、知りませんでした」
社長「少なくとも、この伊賀あたりではあらへん」
私「はあ、」
ということで社長の倉庫にある貴重な杉の銘木の板を数点ですが
急きょおさえました。
その板はどのようなところに適した板なのでしょう?
たとえば
①テーブル、座卓などの天板として、
②キッチンのカウンター材として
③椅子やベンチの座板として
貴重な杉の銘木の板をどうぞこの機会に
お見逃しないよう、もう一度じっくりとご覧くださいませ。↓ ↓
何なんですかァ、この不思議な模様は。ありえません普通では。なみばずれております。
すしネタでいうと「極上近海マグロの中トロ」といったところでしょうか
この貴重な杉の銘木にご興味のある方、今すぐ
下記までお問い合わせください
お問い合わせフォーム←クリックしてください!
追伸
少しお急ぎください。4枚しかございません。
ハイテーブル制作中【その1】
無垢の木の素晴らしさを伝え
山のめぐみ舎・じんぼです
今日から、ご注文いただいていたハイテーブルの
制作に取り掛かります
ずっと、ずっと待っていただいているお客さんには
大変申し訳ないという気持ちでいっぱいです
長い脚、ハイテーブルの高さは、90センチ
おうちでも、バーカウンターでゆっくりお酒を飲みたい方へ
これはいいかも・・・
出来上がりイメージはこんな感じ
(100年杉のハイテーブル、参考価格¥60,000)
・・・・・続きます
自分の気持ちに素直に生きること
時々、何のために商売を始めたのか不安になる。
今日は、気持ちの整理もかねて書いてみる。
【ライフワーク】
『自分が得意なこと、好きで好きでしょうがない事』の周辺に
自分がもっとも輝き、満たされる仕事が必ずある。
その仕事とは従来の○○業という業種にとらわれない、
オリジナルの肩書になることが多い。
それは、いわばあなたのライフワークなのです。
↑のことば、私の好きな作家、本田健さんの言葉。
仕事=商売、である以上儲けなければ意味がない。
「儲ける」とは、下世話な言い方に聞こえるが、
私も含めて、商人の心にある真の欲求は、
「圧倒的に、儲けたい」
だ。
あからさまに口には出さないけれど。
誰しも、自分が一番かわいいから。
では、その儲けたお金で何をしたいのか、決まっているか?
その欲求の強さはどれくらいなのか?
命と引き換えてもいいくらい、どうしても欲しいものか?
具体的な目標は?
なんの為に、いつまでに、いくら欲しいのか。
・・・・・・
わが社のミッションだの、理念だの、いろんな、理屈を並べているけれど
究極の目的は、儲けたい、稼ぎたいに違いない。
でも、そう思えば思うほど、業績は上がらない、
だってお客さんは、お見通し、だから。
顔に”儲けたい”と書いてあることを。
「あんた、自分だけ儲けたいんでしょ」
だったら買ってあげな~い、と意地悪をしたくなる。
ではどういう考え方にすればよいのか?
『儲けたい』という真の欲求は『自明の理』としてひとまず置いておく。
つまり、みんなが持っている共通の欲求だから、
あえてここでは、強調しない。
そこで自分の潜在意識の中から、わが社のミッションを必死でひっぱり出す。
見つかったミッションは、その人のオリジナルだから、
人の心を動かす力を秘めている。
では、山のめぐみ舎のミッションは・・・・続く。