はい、神保です。
前回では、匂いを動植物が出す理由は、たった1つで、それは《種(しゅ)を守るため》なんだと。
嫌がる匂いをだして敵から身を守ることは、生き延びて《種を守るため》なのです、といった内容でした。
ヒノキのいい香りってたまたまなのでしょうか?
ヒノキの香りってとてもいいですよね。温泉でヒノキ風呂があるとホント、癒されますね。
で、そのヒノキの香りって実は《種を守るため》のものなんですね。ヒノキの香りは木そのものから香っています。
木の中身全体に、香りの元になる成分が詰まっているのです。
木の敵はだれでしょう。葉っぱを食べる毛虫だったり、木そのものを食い散らかす虫もいるでしょう。また、病原菌などの細菌もそうです。
これら敵からわが身を守るために、敵の嫌がるニオイを出さねばなりません。それが、ヒノキのアノ香りなのです。
私たち人間にとって、とても心地よく感じるのはナント、おどろくなかれ偶然だったです。
偶然であったとしても、よかったじゃないですか、いい匂いで。
これ、クサい匂いのする木だったら最悪ですよ。
「リビングの床板をヒノキにしたんだけど、クサくって臭くって、ゆっくりテレビも見れないよぉ。」
なんてことになっちゃいます。